『死者のあやまち』いまいち。真相がちょっと……当時はこういうこともありえたのかもしれないけど。
『五匹の子豚』かなりいい。登場人物が魅力的で、なぜその人物はこういう行動にでたのか、その理由づけが巧み。一つのことを異なる立場から語らせる手法もうまい。ラストもほろ苦い感じで好み。


『スタイルズ荘の怪事件』なんか明るい。ドタバタコメディみたいな雰囲気。二転三転する展開は巧みだけど、情感には欠けるかも。
『牧師館の殺人』初読時には面白いと思ったはずだけど、再読してみるとなんか無意味にゴチャゴチャしててあんまりおもんない……。年をとって趣味嗜好が変わったんだろうか? 一度読んでネタがバレちゃってるせいもあるのかも。
『白昼の悪魔』2時間ドラマみたいなノリで、話はうまくまとまってる。謎の解決にはパズル的な面白さがある。読後感はよい。
『ナイルに死す』ロマンス! ロマンス! ロマンス! とにかくロマンスたっぷりのボリュームある一品に、小さな謎をたっぷりとちりばめて。ラストの展開のわりに、なぜか読後感は重くない。
『エッジウェア卿の死』ずっと気になってた作品だったのだが……ちょっと期待しすぎたのかも。一癖も二癖もある登場人物や謎めいたシチュエーションが次々登場して、そのときは「おおっ」と興味を引かれるのだけれど、それらはみんなてきぱきと片づけられてしまって、「えっ、それだけ?」と、なんとなく物足りない気分にさせられる。犯人はポアロを出し抜くほど頭のいい人物という触れ込みだったけれど、ポアロの方が間抜けに見えてしまった。ぶっちゃけ、ポアロというキャラがあんまり好きじゃないのかも。
『ホロー荘の殺人』すっきりしない。どうにもすっきりしない。少女マンガっぽかったりホラーぽかったりするんだけど、なんとなくモヤモヤする読後感。およそ殺人なんか犯せそうにない人物を犯人にするアイデアはうまい。
『無実はさいなむ』ヒキの強さが秀逸で、どんどん読める。誰もが抱える黒歴史を的確にえぐってくる心理描写はさすが。終盤の展開がちょっととっちらかってるのと、犯人に魅力がないのが玉にキズ。
<検察側の証人>話のメイントリックはその手があったか! という感じ。オチも秀逸。

『鳩のなかの猫』冒険小説みたいなノリで、テンポよく楽しく読める。舞台や道具立てはロマンがあるし、登場人物のキャラが立っているので「このジョンソンって誰だったっけ? えっと……(ページを戻って確認)ああ、そうだそうだ。うるさい学者先生のことね。ふんふん……うん? コリンズ? アイルズ? ベンジャミン……?」みたくならないのもいいところ。謎解きはわりとシンプルなので細かいことを忘れちゃってもダイジョーブ。推理小説は難しくて苦手って人も、これなら読めるんじゃないかな。
「四階のフラット」読んだは読んだけど、はぁ……そうですかという感じ。まあ短編だしね。
「バグダット大櫃の謎」「クリスマス・プディングの冒険」『ゼロ時間へ』『ねじれた家』『愛国殺人』『マギンティ夫人は死んだ』「動機対機会」「奇妙な冗談」<蜘蛛の巣>
『終わりなき夜に生れつく』序盤は少しだるかったけど、ラストの真相は読ませるものがある。犯人の心情は分かっちゃいけないんだろうけどすごく分かる。
『予告殺人』『メソポタミヤの殺人』

「六ペンスのうた」「あなたの庭はどんな庭?」『そして誰もいなくなった』『愛国殺人』『ヒッコリー・ロードの殺人』「奇妙な冗談」『ねじれた家』「二十四羽の黒つぐみ」『ポケットにライ麦を』「火曜クラブ」『魔術の殺人』『ポアロのクリスマス』『ABC殺人事件』

「マン島の黄金」『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』「動機対機会」『ABC殺人事件』『邪悪の家』『愛国殺人』『予告殺人』『鏡は横にひび割れて』「奇妙な冗談」『水晶の栓』<モーリス・ルブラン>

「ナイル河の殺人」「コーンウォールの毒殺事件」『雲をつかむ死』『ヒッコリー・ロードの殺人』「グリーンショウ氏の阿房官」「船上の怪事件」『ナイルに死す』『もの言えぬ証人』
『死との約束』面白くなりそうでならずに終わってしまった感
『パディントン発4時50分』
『忘られぬ死』五匹の子豚系の複数視点で進むストーリー。登場人物同士の思い違いやすれ違いがかなり面白く、展開にも意外性があって最後まで飽きさせない。ラストがちょっと好みと違う