私事ではありますが、一年ほど前、A型事業所での就職が決まりました。


1.A型事業所ってなに?

就労継続支援A型事業所は、普通の就職が難しい障害者に働く機会を提供する施設です。
利用者は事業所と雇用契約を結び、最低賃金以上の時給をもらえます。
1日4時間前後、週5日勤務のところが多く、平成26年度の平均月給は66,412 円となっています(厚生労働省調べ)。

働きたい障害者の方は、他に就労継続支援B型・就労移行支援を利用することもできます。

ちなみに管理人のおすすめは、A型>B型>>>移行の順です。

通える範囲にA型の事業所があって、雰囲気がよさそうであれば、まずはそこに行くことをおすすめします。




2.どうやってそこを知ったの?

管理人がその事業所を知ったきっかけは、サポステに置いてあるパンフレットでした。

一般的に、障害者のできる仕事の幅はものすごくせまいです。
掃除とか農作業とか、組立・箱詰めなどの単純作業が中心で、お給料も低いです。
あまり面白みはなく、キャリアアップにもつながりそうにありません。
スーパーや飲食店は、障害者の働き口としてはかなりいい部類に入ります。

しかし、パンフレットを見るかぎり……その事業所は、珍しく幅広い業務を行っているようでした。
都市部にあるので通うのが大変そうですが、一度見学に行ってみようと思いました。


<Tips>
近くの事業所を探す方法

1.WAM NET の以下のページにアクセスして、「所在地で探す」を選択します。
http://www.wam.go.jp/shofukupub/

2.お住まいの「都道府県」を選択し、市区町村を指定します。
住んでいる市だけでなく、隣の市・最寄駅から行きやすい市にもチェックを入れましょう。選択肢がグンと広がります。

3.「主たる対象者」はチェックせずスルーでOKです。

4.「サービスを選んでください」の下にある「日中活動の場」を見てください。
次に、「就労移行支援(一般型)」「就労移行支援(資格取得型)」「就労継続支援(A型)」「就労継続支援(B型)」の全部にチェックを入れます。

5.「上記の条件で検索」ボタンを押します。

6.近くの事業所の一覧が出てきます。


まったくヒットしない、もしくは数件しかヒットしない
まずは2に戻って市区町村のチェックを全部外しましょう。
それでもヒットしない場合は隣の都道府県で検索してみてください。

100件など、膨大な量の事業所がヒットした
2に戻って市町村のチェックをいくつか外しましょう。
3の「主たる対象者」でご自分の障害にチェックを入れてください。
4のサービス選択で、「就労移行支援(一般型)」「就労移行支援(資格取得型)」のチェックを外してください。



3.どうやって事業所に入ったの?

管理人はその頃サポステに通っていたので、「この事業所に興味がある」と言ったら、相談員さんが事業所に電話して見学の予約をしてくれました。

見学してみると、職員さんはやさしそうで感じがよく、よくも悪くもゆるい雰囲気だったので、「ここなら自分でも働けるかも」と思いました。


ちょうどその頃、ハローワークにその事業所の求人が出ていたので、求人票を印刷してサポステの相談員さんに見てもらいました。相談の結果、応募したい職種を2つ選び、それぞれ1週間ずつ実際に事業所に通って体験をしました。

第一希望の職種がいたく気に入ったので、「ここに応募しよう!」と決心しました。

それからはサポステとハロワに通い、履歴書を仕上げ、面接の練習をしました。
スーツ、カバン、クツを用意し、髪型をセットする練習もしました。
そしてハローワークで障害者の求人登録を行い、紹介状を発行してもらい、面接を受けました。

残念ながら第一希望の職種にはつけませんでしたが、第二希望での採用が決まりました。



4.働いてみてどう?

まず、最初のうちは体が死ぬほどきつく、毎日自分の無能さに嫌気がさし、人と同じ空間にいるストレスで死にそうでした。希望の職種ではなかったため、仕事もあまり面白くありませんでした。

しかし、通い始めて数か月経つと、生活リズムが朝型になり、体力がつきました。
死ぬほどおっくうだった人との会話も、以前ほど苦痛ではなくなりました。
「自分はこの世に存在する価値のないクズで、他人に迷惑をかけないために死んだ方がいい」という思いも薄まりました。


家族との関係も大きく変化しました。

それまで管理人の家族(特に母親)は、
「障害があるからって甘えるな」
「いつまで家族に迷惑かけるつもり?」
「あんたはお荷物。そのうち家を追い出すから覚悟して」
「あんたの顔を見るだけでイライラする。笑うな、寝るな、ネットするな」
「家事やったからって何? そんなのみんなやってるよ。仕事もしながら」
「あんたのせいでお先真っ暗。私の人生なんだったの」
……みたいなことをしょっちゅう言ってきました。

しかし、定期的に家を出て給料をもらうようになったとたん、
「働いてるのに夕飯作ってくれてありがとね」
「疲れてるでしょ、甘いものでも食べなさい」
「無理に家を出ていかなくてもいいよ。親子で細々と暮らしていこう」
……とか言われるようになりました。


何より、一番よかったことは、
定期的にお給料をもらい、貯金ができるようになったことです。

管理人はとにかく家を出たくて、自殺とか失踪とかホームレスとか色々考えていたのですが、今の事業所に入ってから、そういうことはあまり考えなくなりました。

かわりに、80万~100万ほどお金を貯めて、憧れの土地で一人暮らしをしたいという夢ができました。



サポステの相談員さん、ハロワの障害者窓口の担当者さん、そして今の事業所のスタッフさんたちにはとても感謝しています。

ありがとうございます。そして、もう少しお世話になります。