世間ではわが子を虐待して死なせる一部の親がニュースになり、その度に「親の責任感のなさ」「子供が子どもを育てるのがそもそもの問題」「子どもの愛し方を知らない親」「密室で育児をする母親の孤独」「家庭と地域社会との関わりが希薄になってきている」とか色々それっぽいことが言われてるわけですが、

管理人の実感としては、虐待でニュースになるような人っていうのは、むしろ大変珍しい人たちというか、ほとんど絶滅危惧種も同然だと思うんですよ(絶滅しそうでしてくれないのが曲者ともいえますが)。


機能不全家族で育った一個人として言わせてもらえば、
子どもを殴ったり餓死させたりレイプしたりする親っていうのは、正真正銘のレアケースだと思います。
っていうか、それもう虐待親じゃなくてただの犯罪者ですからね。完全に一線を越えちゃった人たちですからね。

それに、彼らはある意味非常に素直というか、無防備な人たちなんですよ。
公衆の面前で銃を乱射したり、店員さんの目の前で店の備品を盗んでいくような人ってあんまりいないじゃないですか。そういうことをやっちゃうのが事件になる犯罪親なんですが、普通子どもを虐待する親というのは、そんな迂闊なやり方を選んではくれません。
子どもの食事に「うっかり」腐ったものを混ぜて、指摘されたら「あらやだわ。ごめんなさいねー」みたいなねちっこい攻め方をしてきます。
しかもものすごく粘り強い24時間、365日、10年20年と飽きもせず延々とこのやり方を続けます

犯罪親は子どもを裸で外に放り出しますが、虐待親は子どもにわざと似合わない服を着せて仲良く一緒にお出かけします。
犯罪親は子どもに売春や違法行為をさせますが、虐待親は子どもを自殺やひきこもりに追い込みます。


そもそも、テレビでニュースを見て
自分とは関係ない話だ」「こんな親が現実にいるなんてありえない」と思うのは無理もないことなんですよ。
だって事件になるような親ってガチの犯罪者ですから、普通の虐待親とは明らかに別種ですからね。



余談ですが、うちの母も子どもの虐待死のニュースを見るたびに
「こんなことするなんてありえない」「犯人の気持ちが分からない」「血のつながった親が自分の子どもにこんなことするわけない」「親っていうのは子どもが無条件にかわいいもの」って毎回言ってました。